自信を喪失したら 〜自信がなくてもうまくいく!〜
「最近自信喪失してるな〜」と
感じたら、読んで欲しい一冊。
自信をなくした時は今自分の心と身体が
感じていることを拾って、自分の価値基準と
やりたいことを改めて見つめ直す。
その上で今できることを地道に徹底して
やることが幸せを感じる道につながるのだな。
■目次
CHAPTER1「自信がない人」ほど人生はうまくいく!
CHAPTER2 幸せな人生を送るための「感情」の扱い方
CHAPTER3 他人に振り回されない「わたしの幸せ」を見つけよう
CHAPTER4「わたしの幸せ」を実現するための基盤を整えよう
CHAPTER5 幸せな人生を生きていくためのヒント
■CHAPTER1「自信がない人」ほど人生はうまくいく!
口では「自信がない」と言いながらも、
ココロの底では「自分は完璧でなんでもできるはずだ」
という無意識の思い込みがあります。
だから「そうではない自分はおかしい」と思ってしまい、
なくさなくてもいい自信を失くしてしまっているのです。
この後に
最初はうまくできなくて当然と思っていたことが
次第にうまくできた時の理想的な自分が当然となり、
行動できない状態になる事例も紹介されていた。
過去の成功体験に捉われると現実の状況に
対応できなくなっていくメカニズムと同じ。
・・・まずは「できること」に目を向けて、
自分ができることをしっかりやろう。
自信がない時はこれを徹底してやることが大事だな。
■CHAPTER2 幸せな人生を送るための「感情」の扱い方
・・・人間だから失敗すれば落ち込むのよ。
それが人間。生きているとそういう気持ちにも
なるの。それを感じないまま、感じないように
思考で抑えつけて、なかったことのようにして
しまうと、この落ち込んだ気持ちは行き場を失って
ずっとココロの中に留まってしまうのよ。・・・
「感情に任せて行動する」と失敗することは往々にして多い。
しかし「感情そのもの」を抑えつけると無感情になり
自分の欲求自体も感じなくなってしまう。
だから
今ここにいる自分が、ココロで何を感じて、
身体で何を感じて、「今、ココ」に存在
しているのか感じてみましょう。
ココロの感度をあげて、錆つかないようにすることが
大事なのだな。
■CHAPTER3 他人に振り回されない「わたしの幸せ」を見つけよう
基本的に、人生の選択は「ココロ(感情)」が
指し示す方向です。・・・「やりたい」という
気持ちを抑え込んでしまうと「あきらめ」の
人生の始まりです。
思考ではなく、ココロ(感情)に従うという考えは
今までなかった。ココロが錆び付いていると
「◯◯したい」という欲求を感じなくなり、
自分の価値基準を見失ってしまうということか。
■CHAPTER4「わたしの幸せ」を実現するための基盤を整えよう
「自信がない人」は「自己基盤」がぐらついている
ことで「自己実現」がなかなかうまくいかないという
傾向があるのです。
自己基盤は「信念」「欲求」「セルフイメージ」
「強み」「エネルギーの源」「未完了」「妥協」
で構成されている。それを確認するために効果的な
方法の一つは
「自分の人生の中で印象深いエピソードを
振り返る」というもの。
・・・「心地良い感情」がわくエピソード
は「エネルギー源」を発見するきっかけに
なりやすく、「嫌な感情」がわくエピソードは
「信念」「欲求」「セルフイメージ」「強み」
への気づきにつながることが多い 。
自分自信がグラついている時は
自己基盤を覗いて仕分けするのがいいのかもしれない。
■CHAPTER5 幸せな人生を生きていくためのヒント
自分の人生をどんなプロジェクトにしていきたい
のかは、自分が決めるしかないのです。
誰にもゆだねることはできません。
自信がなくなると自分で決めることができなくなり、
他人の判断に身を委ねたくなる時がある。
しかしそれでは自分のココロ(感情)を満たすことは
絶対にできない。
自分が「今」大切にすることを、
自分ができる範囲で決めること。
・・・そして、全てを「自分だけでやろう」
と思わないことです。
一番重要なのは「今もっとも大切にしたいもの」
を大切にすること。
それが幸せを感じることにつながる。
それ以外のことは人に助けてもらえば良い。
雑談しよう 〜超一流の雑談力〜
雑談と言うのは、あらゆる人間関係の入口です。
自分という人間を認めてもらい、その後の関係を
より深く、強いものにするためのきっかけであり、
人間関係の方向性を決定する重要なステージに
なります。
仕事や趣味の話とは異なりテーマが決まっていない雑談。
雑談力はその人の教養と人間力を計測する一つの指標になる。
■目次
第1章 超一流の雑談の始め方
第2章 何を話題にすれば、雑談は盛り上がるのか?
第3章 思わず心を許してしまう聞き方
第4章 出会ってすぐに距離を縮める方法
第5章 さらに距離を縮める二度目の雑談
第6章 相手によって話し方や話題を変える
第7章 雑談から本題への移り方
第8章 今日から始める雑談トレーニング
■第1章 超一流の雑談の始め方
ここでのポイントは
・1分以内に軽い失敗談で自己開示。
・ 一文を短く。リズミカルに話す。
・伝えたいこと、引き出したいことを意識して会話する。
となる。
■第2章 何を話題にすれば、雑談は盛り上がるのか?
ここでのポイントは
・雑談で大切なのは相手を乗せること。
・最初はあたりさわりのない話題から入る。
・必要なのは笑いでなく興味深い話。
・雑談のための情報を自らつかんでおくこと。
・情報ソースは日経産業新聞がオススメ。
・ジャンル毎に常時5〜6個はストックしておく。
・相手の興味を見極める。
・実用的な知識を伝えていく。
となる。
■第3章 思わず心を許してしまう聞き方
ここでのポイントは
・うなずき方にバリエーションを持つ。
・相手の言葉に一言追加して返す。
・相手の自慢を見極め「何か特別なことをされてるのですか?」
・相手のバックグラウンドに注目して会話のポイントを拾う。
・知らなかったら聞く。
・雑談ノートをつけて次回の雑談に使う。
となる。
■第4章 出会ってすぐに距離を縮める方法
ここでのポイントは
・表情が悪い=自ら好かれづらいオーラを発している。
・事実にちょいモリする。
・相手の発言で感動した所を伝える。
・その所をまた教えて欲しいと伝える。
となる。
■第5章 さらに距離を縮める二度目の雑談
ここでのポイントは
・前回教えてもらったことに触れる。
・手みやげのポイントはちょっとした手間暇。
・まるで10数年来の友人のような電話をする。
となる。
■第6章 相手によって話し方や話題を変える
ここでのポイントは
・ボス人→雑談をフックに相手のメリットのある話をしていく。
・いい人→頃合いを見て本題を切り出す。決断を促す。
・分析家→相手の知識欲を満たす話題を整理しながら話す。
・社交的な人→ちょいモリを使って大げさに聞く・話す。
・大人しい人→相手のペースに合わせる
となる。
■第7章 雑談から本題への移り方
ここでのポイントは
・雑談で出たキーワードを使って本題に移る。
・何についての話なのか10秒で伝える。
・相手が沈黙した時は笑顔で待つ。
となる。
■第8章 今日から始める雑談トレーニング
ポイントは
「とにかく雑談する機会を増やす」
となる。
知能強化の先にあるもの〜ラプラスの魔女〜
■舞台
死亡事故が発生した複数の温泉地と
独立行政法人-数理学研究所
■登場人物
羽原円華:事故発生前に数理学研究所から行方を眩ました少女。
甘粕謙人:甘粕才生の息子。意識不明の重体から奇跡的復活を遂げる。
甘粕才生:「鬼才」と評された映画監督
■ストーリー
温泉地で硫化水素が発生し、
有名映像プロデューサーが死亡した。
彼には若い妻がいた。他殺か事故によるものか?
捜査が進む中で自然現象を予測を可能にする
「ラプラスの悪魔」が浮かび上がってくる。
■読後感
筆者特有のテンポの良いストーリー展開により
最後まで一気に読んだ。
「ラプラスの悪魔」はコンピュータ関連の仕事を
生業にしていると一度は聞くことがある概念。
演算速度とセンサーの精度の向上により
精度の高い自然現象予測が可能になれば
自然災害の防止策にも活かすことができそうだ。
刹那的に生きる 〜一瞬の光〜
■舞台
日本最大の財閥の中核企業
■登場人物
橋田浩介:38歳の若さで人事課長に抜擢されたエリート。
中平香折:短大生。幼い頃より母・兄に過酷な虐待を受ける。
藤山瑠衣:28歳。社長の姪で才色兼備。外資系証券会社勤務。
■ストーリー
浩介は会社での面接をきっかけに偶然知りあった
香折との触れ合いの中で,順風万風であった
自分の生き方を見つめ直すようになる。
一方で会社では社長と副社長の間での覇権争いを受けて
浩介の運命は大きく揺さぶられていく。
■読後感
「・・・ただ、一瞬一瞬を、その次の一瞬が
例え死であっても、絶対に後悔しないように
生きようと思っているだけだ。・・・」
浩介がかつての恋人に「刹那的」と評された時に
返した言葉。過去のこと、未来のことを考えるよりも
今という一瞬に全力を尽くすことだけを考えたほうが
後悔のない最期を迎えられる気がする。
「・・・どこか知らない土地に行って、
新しい自分になって生きようなんて絶対思わない。
・・・そんな時って、死ぬのが素晴らしい楽園に
行くことのような気になるんです。・・・」
香折が浩介に語った言葉。虐待した相手よりも,虐待を
受けた自分のことを何よりも憎む心理から発せられている。
浩介と香折の二人に共通することは形は違えど
「今」に強力な焦点を当てていることだろうか。
浩介は未来に対して希望的。香折は未来に対して絶望的。
という違いはあるが。
タイトルにある「一瞬の光」の意味が
今になって読み返して腹落ちした。
WEB+DB PRESS総集編(Vol.1〜72)
今までのソフトウェア開発を振り返るために購入。
2000年〜2012年までのWeb開発に関する特集が凝縮されている。
WEB+DBのVRアプリ版が出版されると嬉しいな。
10年間で実装コストが随分下がってきていると実感。
企画をカタチにするスピードがより重視されてくるな。
WEB+DB PRESS 総集編〔Vol.1~72〕 (WEB+DB PRESS plus)
- 作者: 伊藤直也,外村和仁,長野雅広,松信嘉範,渡辺修司,WEB+DB PRESS編集部
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2013/06/22
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログ (7件) を見る
■Looking Back:WEB+DB PRESS
特集になっているキーワードを抜粋。
Web技術の流れを振り返ってみる。
2000年代前半はJava,後半はHTML5が
もっともホットな話題だったのだな。
・2012年
HTML5,CSS3,Node.js,Rails
Jenkins,GitHub,nginx
・2011年
HTML5,CSS3,Node.js,AWS
・2010年
HTML5,CSS3,jQuery
・2009年
Java,Rails,Git
・2008年
Eclipse,PostgoreSQL,MySQL,memcached
・2007年
Flex,ActionScript,Rails,Seaser2,Linux
・2006年
Ajax,Seaser2,PostgoreSQL,ZendFramework
・2005年
J2EE,Seaser2,Spring,DI
・2004年
Java,Struts
・2003年
Java,EJB,Eclipse
・2002年
Java,オブジェクト志向,
・2001年
Java
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■特集 これからエンジニアとして働く人へ
〜今Web開発者に必要な知識〜
第1章:Webアプリケーションの全体像
第2章:プログラミング編
第3章:インフラ編
第4章:データベース編
第5章:テスト編
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プログラミング編の所を
深堀りしてみる。
Webアプリケーションの定義
→「ブラウザの入出力を通じて動的に動きを
変えるプログラムが動いているシステム」
スマホアプリは入出力がスマホ。
VRアプリは入出力がHMD+コントローラ。
IoTアプリは入出力がモノ。
といったところか。
サーバサイドアプリケーション
→「ブラウザなどからHTTPリクエストを受け取って
レスポンスを返すのが主な仕事。
定型処理の枠組みを用意してくれるのが
アプリケーションフレームワーク。
軽量フレームワークから重量フレームワークがあるが
長所・短所に精通して用途に応じて使い分ける選定眼が重要。
クライアントサイドアプリケーション
→「ブラウザで動作する」という制約がある。
HTML5やJavaScriptを拡張したjQueryやAjax
により動的処理を追加。
HTML5によりWebで随分とリッチなアプリケーションを
つくれるようになったものだ。しみじみ。
リアルタイムアプリケーション
→サーバサイドにNode.jsを立てて,
Socket.IOを利用してWebSocketで通信する。
結構簡単にPush配信の仕組みができるようになるとは。
Socket通信をつくり込んでいた頃が懐かしい。
拡張現実が浸透した世界観 〜GENE MAPPER〜
■舞台
拡張現実が広く社会に浸透し、
遺伝子設計された蒸留作物が主食となっている
近未来社会。
■登場人物
林田:遺伝子設計デザイナー
黒川:蒸留作物メーカーL&B社のエージェント
キタムラ:ハッカー
■ストーリー
L&B社の手がけたプロジェクト「マザー・メコン」。
蒸留作物を用いた農業が環境維持に役立ち、
持続可能な事業であることを証明するプロジェクト。
林田はマザー・メコンに蒸留作物「SR06」を納品した。
そのSR06がウイルス感染を起こした。
現地調査のため林田は黒川とベトナムに飛び立つ。
現地でキタムラの協力を得ながら調査を進めていく。
ウイルス感染を引き起こした真相はー・。
■読後感
拡張現実が浸透した社会を舞台にしている。
アバターを利用した仮想空間での会議、
アバターへの感情補完設定、機械翻訳を通した会話等。
近年出てきている技術でこの辺りは実現できそうな
所まで来ているから驚きだ。
林田・キタムラはインターネット業界の仕事の進め方に近い
スタイルをとっているから親近感がわく。
またCSS・XML・オブジェクト指向等々,
業界の関連技術をもとにした用語がチラホラ出てくる所も。
遺伝子工学をテーマにしているが.
遺伝子組換え作物で巨大農場を構築するという試みには
なぜか胸が踊る。
このような近未来小説を読んで、
実現可能性を想像してみるのはとても楽しい。