ソフトウェアエンジニア@横浜の徒然日記

SDGs,人と組織,ソフトウェア開発について知ったことを徒然なるままに発信

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職業人の矜持 〜プライド〜

「 ハゲタカ」以来,真山仁の作品はほぼ読んだが

これは著者には珍しい短編集。 

プライド (新潮文庫)

プライド (新潮文庫)

 

<目次>

  1. 一俵の重み
  2. 医は
  3. 絹の道
  4. プライド
  5. 暴言大臣
  6. ミツバチが消えた夏

・・・官僚とは土だ。土はすべての実りの

礎だが、土が痩せたり腐ってしまえば、

まともな作物などできない。・・・

コメづくりに尽力した農水官僚は

自分は土に徹して生きたいと言った。

医は仁術、医は算術。どちらも間違いです。

医とは一つの仕事にすぎません。

だからその中でどういう楽しみを

見つけるかが大事なんです。

医療政治に奔走する医者は

心臓外科手術のエキスパートとなった旧友に

そう言った。

仕事とはなんだろうか?

基本的には世の中をよりよくするためにあるもの。

需要に対する供給を行っていくもの。

しかし,その営みは楽しくなければ続かないもの。

故に「世の中の役に立つことを楽しくやる」ということが

本来仕事のあるべき形なのだろうか。