ブロックチェーンのプロトタイプ開発をする・・・その前に
シンプルなブロックチェーンの実装例を
前回理解することができた。
www.field-stone.com
さてこれをもとにプロトタイプ開発をしよう。
・・・その前にそもそも何をつくるのか。
巷ではどのようなものが開発されているか見てみよう。
この辺りから汎用的な機能を探してみよう。
(1)履歴管理
生産・流通・販売の過程をブロックチェーンに記録。
過程の改ざんを不可とすることにより,
商品が販売されるまでの過程を透明化。
ネットでの参照も可能とすることができる。
主に農産物や食品などの分野で利用されることを想定。
・疑問
ブロックチェーンである必要があるか?
一般的なワークフローでも実現することは可能そうだ。
ただし,その場合改ざんのリスクがある(かもしれない)ので,
それを防止するオプション機能としてあると
良いかもしれない。
・方向性
ブロックチェーンを用いた
履歴データ改ざんの防止機能
(2)著作権保護
画像データをブロックチェーンに記録。
この絵が本物・オリジナルだということを証明する。
Verisart
〜CERTIFY, VERIFY AND SECURE ARTWORK INSTANTL〜
Verisart
APIドキュメントを眺めて見たところ,
1:oauth2で認証
2:画像データ登録APIで画像パスを渡す
3:画像に対するハッシュ値が返却される。
基本的な流れはこんな感じ。
おそらく2のところでブロックチェーン上に
画像データが登録され,そこで登録されたハッシュ値が
返却されていると推測。
・疑問
画像データをブロックチェーン上に
登録するのは良いとして,
同じ画像が再度登録される場合は
どのようなロジックで登録を拒否しているのか?
バイナリデータの比較だろうか。
2次利用の画像の場合はどうするか?
2次利用のものをオリジナルと結合させることができれば
オリジナル→2次利用→3次利用の証跡が取れるようになる。
・方向
ブロックチェーンを用いた
オリジナル画像→2次利用→3次利用の
証跡取得機能
(3)電子ファイルの信憑性を証明
著作権保護と似たような考え方だが
電子ファイルの改ざんを防止するための仕組み。
bitcoinのブロックチェーンと、Ethereum Classicの
ブロックチェーンの2種類を利用しているとのことだが,
基本的な仕組みは(2)と同じようなものだろう。
・疑問
何ができるのかまだ未知数。
もう少し読み込みが必要である。
・方向
電子ファイル改ざんの防止機能
まずこの3つの方向から
プロトタイプ開発を始めることにしよう。
1:履歴データ改ざんの防止機能
2:電子ファイル改ざんの防止機能
3:オリジナル画像→2次利用→3次利用の証跡取得機能