ソフトウェアエンジニア@横浜の徒然日記

SDGs,人と組織,ソフトウェア開発について知ったことを徒然なるままに発信

MENU

仕事で使える! Google Cloud Platform読了

なぜこの本を読んだのか?


GCPでインフラを
構築する機会が増えてきたが,
現状なんとなく使っている状況。
 
なので一度基礎的なこと体系的に
押さえておいたほうが良いと思ったため。
Kindle Unlimitedで探してみた。
書いているのはクラウドエースの
吉積さんだったのか。

第1章 Google Cloud Platformとは?
    ・Googleは15年以上のクラウドの経験
    ・世界最大級のコンピュータ
    ・グローバルネットワーク
    ・分散コンピューティングの革新を
   リードするソフトウェア
第2章 Google Cloud Platformの製品・サービス
    ・基本構成
    ・製品,サービス全体像
    ・コンピュート
    ・ストレージ
    ・Big Data
    ・APIサービス
    ・ネットワーク
    ・管理
    ・他のクラウドとの比較
    ・GCPの特徴とメリット
    ・GCPに足りないところ
第3章 Google Cloud Platformを使ってみる
    ・簡単登録.無料試用
    ・GCEでサーバを立ち上げ
    ・BigQueryでログ検索を試す
    ・Cloud Storageにバックアップ
    ・GAEで静的サーバを立ち上げる
第4章 やっぱり不安?セキュリティについて
    ・クラウドに対する漠然とした不安
    ・Googleにとってセキュリティは最優先事項
    ・Googleのセキュリティの特徴
    ・データの所有権
    ・独立した第三者による認定
    ・クラウドに何を預けるのを決めるのは自分自身
第5章 まとめ
    ・特にGCPを薦めたい5つのケース
    ・あえて挙げる「お薦めできない」ケース
    ・複数のクラウド利用におけるさらなるメリット
    ・サポート情報等
    ・最後に
 
 
本書からのメッセージ

・・・一人のユーザが一ヶ月
Googleのサービスを利用するのに
必要なエネルギーは自動車を1マイル
運転するよりも少ないとされています。
環境への負荷が考慮されているのか。
SDGsの文脈にも関わってきそうだ。
 
・・・Googleは自分自身で光ファイバー
ケーブルを太平洋の海底に敷説しています。
・・・通信会社と同じ土俵で
ネットワークインフラの投資に取り組んでいる。
・・・10万台のサーバがそれぞれ10Gbpsで
情報を交換できる。
 
通信会社も何らかの形でサービスレイヤと
一気通貫でサービスを提供していることを
考えると,ネットサービスは垂直統合の方向に
向かっているのかもしれないな。
 
GCPの特徴はなんといっても,
その上でGoogleのサービスが
動いているということに尽きる。
自社サービスを提供している
プラットフォームを公開する
というモデルはやはり面白い。
 
GCPの各拠点には,ゾーンが複数存在するので,
データセンター間の冗長化が必要な場合には
複数ゾーンにサーバを配置すると簡単に
冗長化が図れる。
なるほど。
 
GCPでは全てのリソースが
「プロジェクト」という枠組みで一元管理される。
プロジェクトには複数のGoogleアカウントを紐づけて
権限を設定することが可能。
またGoogleアカウントで個人を特定。
その個人に必要なプロジェクトの権限を与える。
グループ(ML)にも権限を与えることができる。
Googleアカウントと紐づくところが
シンプルで良いな。手軽に利用開始できる。
 
GCPの製品・サービスは
・コンピュート
    ・App Engine
    ・Compute Engine
    ・Container Engine
・ストレージ
    ・Cloud Storage
    ・Cloud Datastore
    ・Cloud SQL
    ・Cloud Bigtable
・ビッグデータ
    ・BigQuery
    ・Cloud Dataflow
    ・Cloud Dataproc
    ・Cloud Pub/Sub
・APIサービス
    ・Cloud Endpoints
    ・Translate API
    ・Prediction API
の4カテゴリに大別できる。
これらを使いこなせれば,
インフラ構築はなんとかなりそうだ。
 
AWS,Azureとの違いからGCPを
見たときに特徴的なのは,
提供しているGoogleが
・データセンタ自体を一から自前構築していること。
・自前の高速回線を持っていること
など。
自前で持っているのは
Googleだけなのか。
 
GCPの特徴
・グローバルネットワーク
・ライブマイグレーション
・ロードバランシング性能
・Preemptibleインスタンス
・課金について
・性能・コストパフォーマンス
・運用性・アカウント管理
・サポート
・ビッグデータ処理
これだけ見るとメリットの方が
デメリットよりもかなり大きいな。
 
他のクラウドサービスと比較して,
GCPの利用を薦めたい5つのケース。
 
1.ビッグデータを扱う場合
2.グローバルにサービスを展開する場合
3.短時間で大量の計算リソースが必要な場合
4.突発的なピークが発生するような場合
5.アーカイブや災害対策用のデータ保管
 
GCPの利用をお薦めできないケース
1.商用ライセンスが必須な場合
2.日本国内にデータを保持する必要がある場合
3.実勢・ドキュメントが多数必要である場合
利用にあたってのハードルは
「2.日本国内にデータを保持する必要がある場合」
ここにある気がするなあ・・・。
非論理的な理由と本書でもあるが,
心理的な抵抗感が大きそう。
 
この本を読んで考えたこと

ハンズオンは触りの部分だけだったので
もっと積極的にGCPを使ってみよう!
 
それにしても
「世界中の情報を整理する」
シンプルだが明確なこのビジョンが
強力な通信インフラを自前で用意し,
ハードからソフトまでを
一気通貫で提供する原動力になっているのだろうか?