SDGs入門を読んだ
読了。
なぜこの本を読んだのか?
「ハードウェアはソフトウェアのためにある。ソフトウェアはユーザエクスペリエンスのためにある。ユーザエクスペリエンスは顧客の感情を満たすためにある。」
と言う言葉を聞いたことがある。
では何のために顧客の感情を満たすのか?
顧客に焦点を当てるのは良い。
しかしその目的は何か?
納得できる理由はないものか?
プロダクトは仕事から生まれる。
仕事は社会的分業から生まれる。
故に社会が目指す方向性を理解すれば,
顧客の感情を満たす目的を得ることが
できるかもしれない。
そう考え本書を手に取った。
目次
第1章 まずはSDGsを理解しよう
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SDGsとは持続可能な世界のための17の目標
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SDGsが達成できないと,世界はどうなるのか
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ミレニアム開発目標(MDGs)からSDGsへ
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SDGs達成を誰が進めていくか
第2章 SDGsとビジネスはどう結びついているのか
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企業とSDGsの関係
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若い人はなぜSDGsに関心があるのか
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EGSとSDGsはなぜ一緒に語られるのか
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非上場企業にも広がるESG
第3章 SDGsに取り組むときのヒント
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まずは国連や,政府が提供しているツールを知る
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会社の経営理念を確認しよう
第4章 SDGsにビジネスで貢献する
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今ある取り組みからできることを考える
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提案営業にSDGsを取り入れてみる
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何故SDGsでは「誰一人取り残さない」のか
第5章 SDGsの取り組みテーマを選ぼう
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複数のターゲットを組み合わせ,革新的な取り組みアイデアを生み出す
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女性がますます活躍する社会をつくるには
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教育と職業訓練で,チャンスを掴み取る
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ますます重要になる働く人の健康促進
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誰もが住みやすいまちをつくる
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エネルギー利用に伴う環境負荷に取り組む
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持続可能な消費を探る
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海洋プラスチックごみは削減できるのか
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森林や生態系を気候変動から守る
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科学技術・イノベーションの創出
この本から受け取ったメッセージ
SDGsを日本語に訳すと
「持続可能な開発目標」となる。
将来の世代の欲求も満たしつつ,
現在の世代の欲求も満足させる。
そして誰一人取り残さない。
それが持続可能な開発である。
SDGsは世界が目指すゴールであり,
17個ある目標はそれぞれ相互に関係し合っている。
SDGsを達成するためには,
先進国も途上国も,
企業も政府も,
生産者も消費者も,
それぞれができることをやる必要がある。
その中でも企業が特に重要な役割を持つ。
SDGsを企業経営に組み込むと,
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事業開発のヒントが得られる
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人材獲得の武器になる
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コミニケーションツールとして使える
といった恩恵が受けることができる。
SDGsと企業活動を結びつける場合,
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事業からスタートして,SDGsの目標までストーリーを結んでいく方法
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SDGsの目標からスタートして,長期・中期・短期で事業を定義していく方法
の2つのやり方がある。
この本を読んで考えたこと
何のために顧客の感情を満たすのか?
最初の問いに対する一定の回答は
得られたような気がする。
持続可能な社会をつくるには,
生産と消費のスタイルを変える必要がある。
(つくる責任,つかう責任)
しかし顧客の感情を満たさなければ,
消費のスタイルは変えられない。
消費のスタイルを変えられなければ,
生産のスタイルは変えられない。
故に持続可能な社会をつくるには
まず顧客の感情を満たす必要がある。
といった感じだ。
またSDGsと社会の営みの関係を
考えてみた。
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SDGs = 社会全体の目標
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消費 = 生活
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生産 = 消費のための手段
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労働 = 生産のための手段
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教育 = 労働のための手段
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環境 = 社会の営みの土台となるもの
SDGs17目標をこの分類で
カテゴリ分けしてみると,
消費と生産に関するもの
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2.飢餓をゼロに
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3.すべての人に健康と福祉を
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6.安全な水とトイレを世界中に
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7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
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9.産業と技術革新の基盤をつくろう
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11.住み続けられる街づくりを
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12.つくる責任つかう責任
労働と教育に関するもの
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4.質の高い教育をみんなに
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5.ジェンダー平等を実現しよう
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8.働きがいも経済成長も
環境に関するもの
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13.気候変動に具体的な対策を
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14.海の豊かさを守ろう
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15.陸の豊かさも守ろう
その他
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1.貧困をなくそう
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10.人や国の不平等をなくそう
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16.平和と公正をすべての人に
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17.パートナーシップで目標を達成しよう
といった感じになる。
自分の生業は
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ソフトウェア開発
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人と組織の課題解決
この2つであるが,
どのようにSDGsに貢献するか?
まずは労働と教育の目標とターゲットに
着目することにしよう。