ソフトウェアエンジニア@横浜の徒然日記

SDGs,人と組織,ソフトウェア開発について知ったことを徒然なるままに発信

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プロのソフトウェアエンジニアとは?〜SEの仕事を楽しくしよう〜

プログラマーの仕事にも慣れてきて,
この先どのようなスキルを身につけ
キャリアを積んでいこうか考えていた
時に読んだ本。

エンジニアの仕事に楽しみと誇りを
見出す一方で管理職志向ではないなと
考えるようになった。

ソフトウェアエンジニアの仕事を
もっと楽しくしたいと思っている
エンジニアの人達に読んで欲しい本。 

SEの仕事を楽しくしよう―こんなSEはだめになる

SEの仕事を楽しくしよう―こんなSEはだめになる

 

■目次
1.SEのあるべき姿
2.SEに求められるスキル
3.真のSEと似非SE
4.プロを作らない日本の組織
5.自分でスキルを上げる方法
6.仕事を楽しくする方法
7.未来をつかもう

■いつこの本を読んだのか?
新人プログラマー時代(2006年)。
アスリートのようなプロエンジニアになる。
そのためにエンジニアに必要なスキルを
身につけ使えるようにならなければ。
スキルに対して貪欲だった時期。

■なぜこの本を読んだのか?
2006年頃のSI業界の一般的なキャリアパスは
PG→SE→PM。そして管理職になる
というものだった。
これがどうも腑に落ちなかった。
エンジニアの仕事は本当に管理職になる前の
中間点に過ぎないものなのか?
管理職にしても本当にマネジメント適性
がある人がなっているのか?
単にエンジニアのスキルがないから
管理職やっているだけの人が多いんじゃ?
そんな風に業界の一般的なキャリアパスに
疑問を感じていた時に

「ソフトウェア・エンジニア」とは
「ソフトウェア・エンジニアリング技術」
「ソフトウェア・エンジニアリングプロセス技術」
を駆使して,顧客の要件を実現するための
ソフトウェアの開発にあたる人

というこの本の一文を見て,
プロのエンジニア像が少しでも
イメージできるのではないかと考えて読んだ。

■この本を読んで変わったこと

インターネットの発達により,あらゆる産業に
ソフトウェアが組み込まれるようになった。
そのソフトウェアを開発する仕事は
本来創造的で楽しいもののはずである。
何が仕事から楽しさを奪っているのか?

答えは非常にシンプルなものだった。
1.市場が変化する。
2.市場の変化に応じて顧客の要求が変化する。
・・・この変化をキャッチしない。
3.新しい技術や技法が生み出される。
・・・ここもキャッチしない。
4.新しい技術や技法が標準となる。
・・・ここで初めて慌てる。後手後手になる。
これだけの話であった。その結果,
要求の変化に対して「時間」で対応する
という状況が生まれ疲弊していく。

・顧客の要求に応え続ける。
・疲弊しない。
この2点を両立させるためには,
1・2が標準要求となる前に3を習得する。
そして4の段階が来たら要求に応じた
解決方法を組み合わせて適用する・・・
という継続学習のプロセスを
身につけることが必要だ。

その習慣を身につけることができれば,
きっとこの仕事は創造的で楽しいものになる。
・コンピュータサイエンス
・ソフトウェアエンジニアリング技術
・ソフトウェアエンジニアリングプロセス技術
この3つを自在に使いこなせるようになろう。
そして顧客に対して約束ができる
プロのソフトウェアエンジニアになろう。

この先もソフトウェアエンジニアとして
仕事をしていく決意を固める
きっかけになった。